双子が誕生する仕組み

Two eggs双子が誕生するのってどうして?…なんて双子を妊娠出産するまでは考えなかったことです。でも実際に自分自身のお腹の中にどうやって宿ったか知りたいと思いませんか?また双子が欲しい!と思っている方もとても気になる内容だと思います。今回は双子の誕生の仕組みを説明します。

スポンサーリンク

双子はどうやって誕生するの?

一般的には普通1人の女性から1人の赤ちゃんが産まれます。

 

例えば生理周期が28日型の方では、生理初日から14日前後に通常排卵が起こります。

 

子宮の左右にあるどちらかの卵巣から排卵が起こるため、排卵は通常1個となります。

 

しかし、何らかの原因で左右またはどちらかの卵巣から2個の卵が飛び出ることがあります。

 

これが精子と出会い受精し、子宮で育って双子となる場合があります。

もうひとつの仕組みとして、1つの受精卵が2個に分割して発育して双子となる場合もあります。

 

このように双子が誕生する仕組みは2つに分けられます。

 

これらは医学的に双胎と呼ばれ、双胎は一卵性と二卵性に大別されます。

一卵性双胎について

1個の卵子に1つの精子が受精し、胚盤胞まで育ちます。胚盤胞では内部細胞塊、いわゆる赤ちゃんになる部分と、栄養外胚葉、いわゆる将来胎盤になる部分とに分かれていきます。

この赤ちゃんになる部分が何らかの影響により、卵管を通過して子宮内に着床する頃(受精後10日間)までに2個に分割して発育すると双子になるのです。

つまり、1つの胎盤の中に2人の赤ちゃんがいることになります。

同じ細胞から分かれてできるため、2人の遺伝情報は全く同じになります。

2人の遺伝子は全く同じですから、染色体が同一なので、全く同じ顔と容姿で、血液型も性も同じになります。

一卵性の双子が産まれる確率は、世界的に人種、遺伝的要因や時代に左右されず、1000組に対して4組とずっと変わりません。

二卵性双胎について

その名の通り、2個の卵子にそれぞれ1つずつ精子が受精し、2個の受精卵ができ、その2つともがそれぞれ子宮に着床することで生じる双子のことです。

胎盤は2つあり、それぞれに1人の赤ちゃんがいます。

遺伝情報は全く同じというわけではなく、性別は同性、異性どちらの可能性もあり、血液型や顔などの容姿、組織適合性も一致するとは限りません。

二卵性の双胎が産まれる確率は、人種、遺伝的要因や不妊治療の有無などにより異なります。

自然妊娠では黒人が高く、次いで白人、そして黄色人となります。世界的には一卵性より二卵性の方が多いですが、日本、韓国、台湾では一卵性の方が二卵性より多いのが事実です。

不妊治療と双胎について

人口動態調査によると、この半世紀で多胎児の出生率はおよそ2倍に増加しています。

日本の出生率は減少の一途をたどっていますが、その一方で双胎の出生数は年間約2万人と横ばいをキープしています。

双胎が増える理由は不妊治療に伴う、人為的な要因にあります。

主に2つの要因があるとされていますが、1つは、排卵誘発剤の使用にあります。

なかなか卵巣から排卵が起こらない場合に大量の排卵誘発剤を使用することで多数の卵が卵巣から飛び出るため、双胎や多胎となります。

もう1つの要因として、体外受精によるものが考えられます。

体外受精では排卵誘発剤で卵巣を刺激し、卵を採取します。

採取した卵と精子を体外で受精させ、その受精卵を子宮に戻すのですが、妊娠率を上げるように、その際複数の受精卵を子宮に戻すため、双子などの多胎妊娠となることもあります。

しかし、現在では多胎妊娠を防ぐために、子宮に戻す受精卵は3個までと決められるようになってからは、4つ子の多胎妊娠はコントロールできるようになりましたが、3つ子、双子は場合によっては生じてしまいます。

双子は喜びとともに注意も必要

双胎を妊娠、出産するということは、母体にもそして胎児にも負担がかかります。

様々なリスクを抱えながらのマタニティライフであること、2人の赤ちゃんが子宮内にいることで早い時期からお腹が張りやすくなったり、早産になったりすることも少なくはありません。

妊娠中毒症になりやすかったり、出産時に帝王切開になることも多くなります。

そのため、母体と赤ちゃんの安全を第一に、どのようなタイプの双胎妊娠なのか、早い時期から頻回に検診にきちんと通い、管理していくことが大切です。

双子の妊娠は一度に2人の赤ちゃんを妊娠・出産できるという喜びもありますが、それとともに注意も必要となることを、周囲も理解してあげられると良いですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました