双子の出産 自然分娩か帝王切開か~メリットとデメリット

「喜びが2倍」と言われる双子妊娠ですが、不安が大きいのも事実です。

妊娠中はもちろん、出産についても心配なことは多いですね。

自然分娩にするか、帝王切開にするか、悩んでいるお母さんも多いでしょう。

「出産できるまで大きく育ってくれた子供が、無事生まれてきてくれるのか?」という不安は、出産が近づくにつれてどんどん大きくなります。

 

自然分娩か帝王切開か

 

そんな出産に少しでも安心して臨めるように、きちんとした知識を持っておきましょう!

 

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自然分娩か?帝王切開か?

双子を妊娠した場合、ほとんどは帝王切開という印象があるかもしれませんが、場合によっては自然分娩できる時があります。

 

自然分娩が可能な場合

その条件は、

・先に生まれる1人目が、頭位(頭が下を向いた状態)であること

(病院によっては「2人とも頭位であること」が条件であるところもあるかもしれません。)

・赤ちゃんが大きすぎたり小さすぎたりしないこと

・母親の骨盤が十分に広く、妊娠経過が良好であること

という3つが必要になります。

 

帝王切開になる場合

1人目の赤ちゃんが逆子の場合、リスクを考えて帝王切開になるでしょう。

もし、1人目が頭位であっても、上記の条件を十分に満たしていなければ、帝王切開になる可能性が高いです。

例えば、妊娠高血圧症候群などの合併症がある人や、骨盤が狭い人、前回の出産が帝王切開だった人などです。

病院によっては、「双子は必ず帝王切開」というところもあるかもしれませんね。

 

いずれにせよ、希望の出産方法が選べるか、担当の医師としてみましょう!

 

自然分娩のメリットとデメリット

自然ということで良い印象がある自然分娩ですが、やはりデメリットもあります。デメリットとメリットを確認してみましょう。

メリット

自然分娩のメリットは、帝王切開に比べ出血が少なく、産後の母体の回復が早いことです。

母体の回復が早いと、すぐに赤ちゃんに会ってお世話ができますね。

 

デメリット

 

デメリットとしては、2人目の赤ちゃんが急変してトラブルにつながる可能性があげられます。

双子を自然分娩する場合、微弱陣痛でお産が長引く場合があります。

また、1人目の出産後、2人目が回旋異常でなかなか出てこず、状態が悪くなったり、胎位が変わってしまい、逆子や横位になったり、へその緒が出てきてしまうケースもあるようです。

もし、トラブルが起きた場合、途中から帝王切開に切り替わることがあります。

 

帝王切開のメリットとデメリット

帝王切開にもメリットとデメリットがありますので、確認してみましょう。

 

メリット

 

帝王切開のメリットは、赤ちゃんの胎位に関係なく、短時間で安全に出産ができることです。

お産が長引かなければ、2人目の赤ちゃんの回旋異常やへその緒、胎盤のトラブルが回避できます。

また、手術を行う日を選べるので、ある程度の範囲で誕生日が決められます。

誕生日にこだわりのある場合は、メリットと言えますね。

 

デメリット

 

デメリットは、開腹手術なので、完全に安全とは言えないことです。

自然分娩に比べて、出血量も多くなりますし、傷跡も残ります。

術後は高熱が出る場合もありますし、麻酔が切れるまでは動けませんので、尿道カテーテルを使用しますし、悪露の処理は看護師さんにお願いすることになります。

今聞くと、少し恥ずかしく思うかもしれませんが、その時になると、熱で朦朧として、恥ずかしいと思う余裕もないかもしれません。(私はそうでした。)

また、稀にですが術後に肺血栓(下半身で出来た血栓が肺の動脈を詰まらせる)という症状が出ることがあります。

これを予防するため、術後は早めに起きて歩行するなどしなければいけません。

しかし、お腹を切っていますので、とても痛いです。

お母さんは陣痛はありませんが、産後の傷の痛みと闘わなければいけません。

病院によっては、肺血栓の予防のタイツやマッサージ器を使用するところもあります。

 

赤ちゃんにとっても自分にとっても安全・安心な方法を!

自然分娩と帝王切開のメリットとデメリットについて、参考になったでしょうか?

自分が希望する出産方法はあるかもしれませんが、赤ちゃんにとっても、お母さんにとっても、安全・安心な方法を選びたいですね。

担当の医師、お母さん、お父さん、皆さんでしっかり話し合って、最も良いと思える方法を選んでください。

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